3日目
世田谷区上北沢ー調布市仙川町ー調布市飛田給


3.上高井戸宿(東京都) 行程

現在の上高井戸は京王八王子線の北側で、八幡駅と芦花公園駅が最寄りの駅になります。
しかし、上高井戸の宿場がどこにあったのか、よく分かりませんでした。
上北沢の駅を出て、国道20号線より一本内側の道を少し歩き、20号線に出ました。
20号線は、実に大幹線道路。車の往来が激しく、健康に悪いなーと思いつひたすら歩きました。
あと少しで旧甲州街道に分岐していて、国道20号線とはお別れです。

分岐に着いたときは、ホッとしました。
自動車はほとんど20号線に流れて行き、少しは旧道を楽しむことができるかも知れません。

杉並区下高井戸1-15付近
右が国道20号線、左が旧甲州街道
調布市仙川町3-10付近で振り返って
国道20号線と旧甲州街道の合流点
左が国道20号線、右が旧甲州街道
新宿11km、高井戸3km

旧甲州街道が、国道20号線と分岐しているのは、ざっと3kmといったところです。
何か『らしき』ものがないかと、探しながら歩いたのですが、ちょっと古い感じの木工細工のお店があったくらい。

それと、昔の商家といった感じの家が1軒あったのですが、家の前に大きな車が停まっていて
鑑賞に堪えられる写真は撮れませんでした。


京王八王子線に『仙川』という駅があるのですが、これは仙川という川の名前が地名になって、
そして駅名になったのだと分かりました。
仙川を渡ったのですが、地図で見た感じほど大きい川ではなく、水も汚れていました。
仙川を渡って木立が美しい道を少し登ると、そこが20号線と旧道との合流点になっています。
国道に戻って少し歩いたあたりに、日本橋から20kmの標識がありました。
今日で3日目なのに、まだ20kmしか歩いていないのかと、ちょっと溜息。

千川町2-5付近に来ると、趣のある農家があって、お庭で野菜を売っていました。
この付近、かつては農家がたくさんあったんでしょうねと話しながら、野菜を覗いて見ました。
安くていいなとは思ったのですが、荷物になるので諦めて前進。
この付近の道標に、甲府116kim、八王子26km、府中10kmとありました。

国道沿いの農家で (5)仙川一里塚(日本橋から5里/19.6km)
調布市仙川町3−2
甲州街道と三鷹街道のの交差点にある。

ここで、少し早いけどお昼にしようということになり、駅前のこじんまりとしたレストランで昼食。
白いご飯を卵焼きでくるんで、そこにカレーをかけたオムカレーと、
ネギ一杯のソースのステーキを取って半分づつ食べました。サラダつきです。
これで、ふたりで1500円。ステーキにニンニクが入っていないのが少し物足りないけれど、美味しくて満足。
20号線沿いの仙川一里塚跡を見て、また歩き始めました。
長野県諏訪郡富士見町に素晴らしい一里塚が残っているのですが、そこまでたどり着くのは、いつのことでしょうか。

国道20号線は、仙川駅を出たあたりから下り坂になります。
ここをしばらく進むと、少しだけれど旧道と国道が分かれているところがあるという。
先を歩いているたかさんが、国道の方を歩いてしまったという箇所。見逃してなるものか。

旧道と国道の分岐点に 調布市仙川町2-1
 調布市仙川町2-1
これが『馬宿川口屋』?

分岐は道標があったのですぐ分かりました。
ここに『馬宿川口屋』があったのかと思いつ、
国道20号線を左に見て右側の道を下っていくと、
旧道の面影を残す坂道。


路上駐車の車がたくさん。
しかし、日本橋を出て、初めて旧甲州街道を
歩いているという実感がある道でした。
しかし、あっという間に国道と合流して
元の排気ガスの道になってしまいました。

少しがっかり。

でも元気を出して歩きましょう!
旧道の面影を残す瀧坂

竹藪の奥に調布市天然記念物『金子の大銀杏』
調布市西つつじヶ丘2-16 山岡家

街道沿いの風情ある民家
排気ガスの中を歩きながら、それでもこのあたりでは、昔の面影を残す家等が見えてきました。
『金子の大銀杏』もその一つ。
かつてこのあたりは、武州玉郡金子村。この銀杏は、樹齢250年。
甲州街道を歩く人に親しまれてきたとのことですが、竹藪に阻まれて、
道からはほんの少ししか銀杏の木は見えませんでした。

上右の写真ですが、林に囲まれた感じの素敵な民家。
中に入れて頂きたかったのですが、せめて写真だけでもとシャッターを押しました。

調布市菊野台1-11付近で、日本橋から22kmの標識がありました。

国領から上石原までの5宿を合わせて布田宿と呼びます。

4.国領宿(東京都) 行程
国領駅手前で国道と旧道が分岐しています。
ここで20号線と分かれると、今度会うのは、府中市本宿町。約10kmぐらいあるでしょうか。
旧道を進むと電柱に、旧甲州街道の標識がついていて嬉しかったです。

5.下布田宿(東京都) 行程

6.上布田宿(東京都) 行程

京王八王子線国領駅300mぐらい手前で
旧道と国道が分岐

右が国道20号線、左が旧甲州街道
国領、布田と歴史の土地を進んで、
調布の駅近くに来たとき、
障害を持っておられる方が働く喫茶店を見つけました。
一服しようと中に入り、チョコレートパフェを頼んで、
歩いて来た道、これから歩く道を
地図で一生懸命みていました。
その最中、チョコパフェが運ばれてきました。
「ごゆっくりどうぞ!」という声は聞こえたのですが、
地図を見るのに熱中していたので、
返事をしませんでした。
とたんに、「ごゆっくりどうぞ!」と大きな声が。
びっくりして、「あっ、ありがとうございます。」
パフェを運んできた彼女は、にっこり。
同行の歩さんとしばらく呆然として、
ついで思わず吹き出してしまいました。

仕事熱心な彼女に心が暖まる一瞬でした。
調布の駅で今日は終わろうかとも思ったのですが、いやいやと思い直して、更に進みました。
調布の駅付近は、とてもにぎやかですが、駅を過ぎると車の数も減って、少し旧道気分が味わえました。

7.下石原宿(東京都) 行程
調布駅を過ぎてすぐ、旧甲州街道の八王子に向かって右側に小島一里塚碑があります。
一里塚碑は、フェンスの中!なんだか檻に閉じこめられているようです。

(6)小島一里塚(日本橋から6里/23.5km)
調布市小島町1−17(05/ 2/19 撮影)
調布市小島町にあったすごい豪邸
古い建物で歴史の建物かと

小島町一丁目の交差点の角にところの小島町にすごい豪邸!!
建物が奥まっていて見えないのですが、きっと昔の庄屋さまのお宅だったりするんだろうと、
写真を撮らせて頂きました。

この辺りは新撰組に縁の地です。
町田市にある小島家(近藤勇等と縁があるそうです。)と関係があるのかと思いましたが未確認です。

8.上石原宿(東京都) 行程

西調布の駅に来たけれど、
もう一つ向こうの飛田給駅まで歩こう!
このあたりに来たら、
萩往還をガンバって歩いた記憶が戻ってきました。
途中、西光寺というお寺があって、
そこには近藤勇の銅像がありました。
近藤勇は、この地の出身なのですね。
再来年のNHK大河ドラマは、
『新選組』に決定しているとこのとき知りました。
また幕末物かと思ったのですが、
そう思いながらしみじみと銅像の顔を見ました。

京王八王子線の飛田給駅は、
ガラス張りのとってもモダンな駅でした。
来春1月、ここから甲府に向かって歩くつもりです。
西光寺にある近藤勇像
上石原1-29付近



   

[歴史の道を歩こうTOP] [甲州街道TOP][歴史][甲斐武田氏の史跡][甲州街道Q&A